・厩務員の仕事について知りたい人
・動物と触れ合う仕事を探している人
馬に関わる仕事を選ぶなら厩務員になることを検討できます。厩務員の仕事は馬と関わることができるので「楽しい仕事」と考える人も居るかもしれません。しかし、中には辛いこともあるため、自分に合っているのか確認する必要があります。厩務員の仕事の辛さには何があるのか紹介します。
厩務員で苦労することや辛いこととは
厩務員として働くなら苦労や辛さを感じることもあります。辛いことや苦しいことを念頭に置いておかなければ継続して仕事ができないこともあります。以下の点が厩務員で辛いことです。
馬の世話をするので臭いがきつい
厩務員の仕事は馬小屋の掃除や餌やりなど、馬の身の回りの世話を行います。ただ、馬は動物特有の臭いを発生させるため、ずっと馬の世話をしていると服や髪の毛などに臭いが染み付いてしまうこともあります。
厩務員として働いているときは鼻が慣れているので、時間が経てばあまり気にならなくなりますが、帰宅すると臭いに悩まされることもあります。シャンプーで体を洗ったり、香水で臭いを消そうとしたりしても、なかなか臭いが取れないため、最初は苦労することが予想できます。
また、自分は慣れても周りに臭いが影響することもあるため、場所によっては視線がきつく感じることもあるかもしれません。
仕事時間は不規則
厩務員の仕事は時間が不規則であり、時間が決まっているわけではありません。早朝から深夜まで仕事をすることもあり、拘束時間が長いこともあります。
仕事時間の始まりも終わりも馬に合わせたり、状況に応じて変化したりするので、1日の仕事の計画を立てるのが非常に難しい仕事です。臨機応変さを求められ、時には10時間以上も仕事をしなくてはいけないので、体力が必要です。
さらに、馬の体調が急変した場合は深夜でもお世話をしなくてはいけないことこあり、食事の時間や睡眠時間をうまく取れないことも考えておくべきです。
休日はほない
厩務員は休日自体が少なく仕事を休むことがほぼできません。馬の世話に合わせて仕事を行うため、決まった休みをもらうことが難しいからです。馬の調子が悪い場合は管理をしてケアしなくてはいけませんし、心配ごとがあるなら休日返上で馬の世話をしなくてはいけません。
労働基準法では労働者の仕事時間は8時間と決められており、残業なども制限されていますが、牧畜や家畜業の場合は当てはまりません。そのため、厩務員になれば休みを取る事も難しくなることを覚えておきましょう。
動物との距離感を掴むのが大変
厩務員は馬の世話を行うため、馬との信頼関係を築くことも大事です。しかし、馬にも相性があり、好かれて言うことを聞いてもらうためには長い時間をかける必要性もあります。
中には近付くだけで暴れてしまう馬もおり、馬と良い関係を築くことができなければ作業がスムーズに進まず疲れてしまうこともあります。仕事のコツを掴むのに時間がかかることもあるのが辛い部分と言えます。