・動物飼育員の夜間学校や通信教育に興味がある人
・動物園などで働きたい人
全国的に求人数が少なく、狭き門だとされている動物飼育員の仕事ですが、通常は専門学校や大学を卒業後に進むことが多いようです。しかしそういった昼間の学校に通っていなかった場合、果たして動物飼育員になれるチャンスはあるのでしょうか。今回は夜間学校や通信教育に絞って解説したいと思います。
夜間学校について
仕事や家庭の事情等によって、昼間の学校に通えない場合もあると思います。まずは夜間学校について説明していきましょう。
夜間学校に通うことについて
昼間に仕事をされていて、夜にしか学ぶ時間がない場合、または家庭の事情によって昼間は家を空けられない場合など、様々な事情を抱えている人たちがいます。また会社員として働きながらセカンドキャリアのために動物のことを学びたいと思っている人がいるかも知れませんね。
主に都市部にある動物系専門学校では夜間部や夜間過程を設置しており、志がある人なら誰でも受け入れてもらえる体制が整っています。
実習カリキュラムもあるため経験が積める
夜間学校では、昼間に学ぶ学習内容と大差ありません。また就学期間や学費などもほぼ同じとなっています。
専門学校の多くは実習設備も整っているため、夜間といっても環境に遜色はないでしょう。
とはいえ夜間学校の多くは愛玩動物看護師コースやトリマーコースが多いため、動物飼育員を目指せる過程は数えるほどしかありません。
施設外実習は実際に動物園等で経験を積むことになりますが、もし昼間の時間が取れるようであれば、ぜひトライしてみたいところです。
通信教育について
次に通信教育を見てみましょう。動物飼育員になるための必須資格はありませんから、誰でも希望すればなれる可能性はあります。しかし動物に関する知識を網羅する意味でも、ある程度の資格は取っておいたほうが良いでしょう。
動物飼育員になれる通信教育はほとんどない
動物関連の通信講座は存在するものの、具体的に動物飼育員を目指せる通信教育はほとんどありません。とはいえ方法がないわけでもなく、通信制の高校を受験することによって可能となります。
全国を見渡すとアニマルコースを設置している通信制高校もいくつかあり、基礎的なことを学ぶことができるのです。
特に日本ウェルネス高等学校では、動物の生態や飼育を幅広く学べる「動物園専攻」のコースがあり、将来的には動物飼育員への道を開くことも可能となっています。
デメリットは経験を積めないこと
通信教育のデメリットとしては、やはり実習する時間がないために経験が不足するということでしょう。最近の通信教育はウェブ授業にも比重を置いているため、基礎的な知識を習得するには問題ありませんが、やはり経験という意味では足りなくなるという傾向が強いです。
例えばアルバイトやパートなどで動物に触れあう機会を増やし、少しでも経験を積むという個人の努力が必要となるでしょう。
夜間・通信で学んでも動物飼育員になれる?
夜間学校や通信教育で学び、動物飼育員になれる可能性はゼロではありません。しかし既述したように動物飼育員への門は非常に狭く、その就職合格率も驚くほど低いものです。
そう考えると、昼間の学校へ通っている人たち以上に努力することが必要でしょう。
実際に夜間学校や通信教育を通じて動物飼育員になった方もいらっしゃいますから、根気をもって粘り強く頑張って頂きたいと思います。