・ブリーダー経験を活かせるボランティアを知りたい人
・ボランティアをしたい人
動物に関連したボランティア活動をする場合、資格は必ず必要になるわけではありません。
しかし、ブリーダーとして働いた経験がある、現在もブリーダーとして働いているという方の中には、その経験を活かした活動をしたいと思う方もいるでしょう。
そこで今回は、ブリーダーの経験を活かせるボランティア活動と、その仕事内容、探し方をご紹介します。
ブリーダー経験が役立つボランティアの仕事内容と探し方は?
ブリーダーとしての経験を活かせるボランティア活動、その仕事内容、探し方をご紹介します。
ブリーディングウォーカー
ブリーディングウォーカーとは、盲導犬に適した素質を持つ親犬を管理、飼育するボランティアで、繁殖犬飼育ボランティアとも呼ばれます。
盲導犬になる犬は、一般のブリーダーから選ばれるのではなく、盲導犬協会によって繁殖からトレーニングまで管理されており、ブリーディングウォーカー以外にもパピーウォーカーや引退犬オーナーなど、多くの人の協力により育てられます。
ブリーディングウォーカーは、盲導犬を育成する中でも基盤となる繁殖犬をお世話する重要なポジションといえるでしょう。
仕事内容
主な仕事内容は、繁殖犬を自宅で預かりお世話をすることです。年に1、2回の繁殖期には盲導犬協会の指示にしたがい、繁殖犬としての役割を果たせるようにサポートします。
しかし、普段はストレスがかからないように充分に運動をさせるなど、愛犬を育てることとほとんど変わりはありません。
また、母犬を預かるか、父犬を預かるかによって繁殖期の仕事内容は異なります。
父犬の場合は、盲導犬協会から要請があった際に盲導犬協会まで連れていくことが主なサポート内容になりますが、母犬の場合は、それに加えて妊娠した際に必要になる、自宅での出産のサポートも行います。
もちろん、盲導犬協会の職員の方が細かく指導してくれるので、過度な心配は必要ありません。
また、無事に出産が終わった後の仔犬のお世話も大切な仕事になります。充分なお世話が難しい場合には、盲導犬協会に相談することが望ましいですが、基本的には、仔犬を生後60日まで育ててから盲導犬協会に返します。
普段のお世話ももちろんですが、出産や育児のサポートはブリーダーとしての経験がもっとも役立つ場面になるでしょう。
ちなみに、預かっている犬が繁殖犬としての役割を終了すると、同時にブリーディングウォーカーとしての仕事も終わりとなりますが、今まで預かっていた犬を愛犬として迎え入れることも可能です。
探し方
ブリーディングウォーカーの募集を探すなら、今住んでいる地域の盲導犬協会のホームページを確認することがオススメです。
ボランティアの募集情報が記載されているので、メールなどで問い合わせましょう。
また、ブリーディングウォーカーを始めるには、いくつかの条件を満たしたうえで、書類審査や面談に合格する必要があります。募集欄に条件の詳細が記載されていることが多いので、事前に確認してくださいね。
書類審査や面談を通過すると、母犬を預かるのか父犬を預かるのか選択することができます。この点も前もって決めておくとスムーズに手続きが進むでしょう。
いかがだったでしょうか。現在日本で実働している盲導犬は約900頭と、海外に比べてまだまだ数が少ないのが現状です。
犬に関連したボランティアは数多くありますが、盲導犬を待ち望んでいる方のためにも、ブリーダーとしての経験を活かせるブリーディングウォーカーを始めてみてはいかがでしょうか。