動物飼育員になるには難易度はどれくらい?⑤

この記事はこんな人向け!
・動物飼育員に興味がある人
・動物飼育員になる難易度について知りたい人
・動物園などで働きたい人

小型から超大型まで、さまざまな種類の動物と触れ合いながら仕事をしたい人におすすめなのが動物飼育員という職業です。

動物飼育員は、普段檻の外からしか見ることができない動物を間近で観察でき、世話をしたりコミュニケーションをとることができる魅力的な仕事です。

そんな動物飼育員になるにはどうすればよいのか、仕事内容や難易度はどれくらいなのか見ていきましょう。

全5回にわたってお送りいたします。今回は試験内容についてです。

動物飼育員の試験内容

動物飼育員の試験内容は、各施設によって独自の試験となり内容はさまざまですが、基本的には筆記試験(教養試験・専門試験)と面接が行われる施設が多いようです。

また施設によっては筆記試験の前に書類審査があり、小論文の提出を求められることがあります。

大体は2次審査までありますが、倍率の高い施設の場合4次、5次審査まで行うこともあります。

例として、東京都の東京動物園協会が実施している、恩賜上野動物園・多摩動物公園・葛西臨海水族館・井の頭自然文化園の4園の採用試験をあげますと、

書類選考→小論文・履歴書提出→筆記試験→面接

という流れになっています。

また最近では採用試験にグループディスカッションを取り入れる施設も増えてきており、過去に札幌市円山動物園では筆記試験・グループディスカッション・面接という内容で選考されています。

筆記試験の内容は、施設によって異なりますが、教養試験では地学、公民、時事問題、数学、英語と広範囲にわたって幅広く出題される傾向があります。

中学校や高校の授業内容がしっかりと身についていることが大切なので、動物に関係なさそうな分野でも手を抜かずに学んでおくことが大切です。

専門試験では生物学や生態学、動物行動学などが主に出題されるようです。

面接は一般企業と同様、志望動機や就職した場合どのように貢献したいか、自分の強みや弱みを自己分析し、自分の考えを人にわかりやすく伝える練習をしておきましょう。

動物飼育員は人気のある職業ですが、動物園の数が少ないことやなかなか欠員が出ないことから倍率が高い狭き門で、難易度は高くなっています。

また力仕事が多い、猛獣類や大型動物の飼育では危険と隣り合わせ、臭いがキツイなど一般的な仕事と違う大変な面が多くあります。

しかしその一方で、動物に囲まれて働ける幸せや、動物の保護にも携われる、やりがいや魅力に溢れた仕事でもあります。

また来園者の喜ぶ姿を実際に見ることができるのは、働くうえで大きな喜びとなるでしょう。人と動物の架け橋になれる動物飼育員を仕事にしてみてはいかがでしょうか。

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