どんなやりがいがある?ペットショップ店員のお仕事

この記事はこんな人向け!
・ペットショップ店員に興味がある人
・ペットショップ店員のやりがいについて知りたい人
・動物と触れ合う仕事を探している人

かわいい子犬や子猫・多種多様なペット用品に囲まれたペットショップ。動物好きな人にとっては夢のような空間です。

仕事中も常に動物と一緒にいられるため、ペットショップで働いてみたい!と思う方は少なくないでしょう。

ここではペットショップ店員がどのような仕事をしているのか、どういうところにやりがいを感じられるのかをご紹介していきます。

ペットショップ店員の、動物に対して感じるやりがい

動物に囲まれて働ける

ペットショップ店員の仕事には、

・動物の販売

・動物のお世話

・動物の健康管理

・お客様への接客

などがあります。

その中でも販売する動物のお世話・健康管理は大切な仕事です。

子犬や子猫は生後8週以降で販売が可能になるため、まだまだ赤ちゃんの状態でペットショップにやってきます。トイレや食事もまだ自分で上手にできないため、ペットショップ店員が親代わりとなってお世話をしてあげる必要があります。

お世話をするうちに動物と少しずつ信頼関係が芽生え、懐いてくれるようになることは大きな喜びを感じられるでしょう。

動物のお世話には、

・ケージやトイレの清掃

・爪切りやシャンプーなどのグルーミング

・餌やり

・社会性を身につけさせるためのしつけ

などがあります。

子犬や子猫のうちは排尿排便回数が多いですが、お客様が汚れを見て気になってしまうことのないよう、こまめな清掃が必要です。

しつけとしては、甘噛みをしてきた時は、まだどの程度の力で噛むと痛いのか理解できないため、強く噛んだ時は遊ぶことをスパッと止める、トイレはトイレシートの上でしたらたくさん褒める、など人と暮らしていく上で大事なことを教えていく必要があります。

またペットショップには子犬や子猫、鳥やうさぎ、ハムスターの他に、爬虫類まで取り扱う店舗もあります。このような多種多様な動物に囲まれて働ける職種はあまりありません。

慣れない種類の動物のお世話をすることは大変なこともありますが、何より大切なのは、動物たちにとって人間は、一緒に暮らしていっても自分に対して危害を与えてこない、安心できる存在だということを認識してもらえるよう愛情を持って接していくことです。

様々な動物と実際に触れ合い、動物と信頼関係を築いていける点は、他の仕事ではなかなか味わえない経験でしょう。

もちろん、ペットショップ店員は動物の命を扱う責任重大な仕事です。

大きな責任を伴う分、動物が快適に過ごしながらすくすくと成長する姿を見守れることにやりがいを感じられるはずです。

動物に関する知識が増える

販売する動物の健康管理は、ペットショップ店員の大切な仕事です。

・元気があるか

・食欲があるか

・排便排尿の量、回数、臭い

・便に寄生虫が出ていないか

など細かくチェックして、何か普段と違うところはないかを観察します。

特に子犬や子猫は環境の変化により体調を崩しやすいので注意が必要です。

何か少しでも気になることがあれば、提携している獣医師に相談し、早めに対処していかなければなりません。

また鳥やハムスターといった小動物は気温や湿度に影響を受けやすいので細やかな管理を心がけましょう。

飲水量や食べた量などは健康チェックする上で重要な情報なので、スタッフで共有して皆が把握できるようにしておきます。

動物によってどのような習性があるのか、どんな環境が適しているのか、かかりやすい病気は何かなど、お客さまに質問された時に困らないようあらかじめ頭に入れておくことも大切です。

毎日動物と接して、健康な状態の時の動物の様子をしっかりと把握できていれば、食欲や排尿排便に異常がない場合でも、なんだか目の輝きがないなとか、ずっと座ってばかりだな、などちょっとした違和感に気づけるようになります。

動物は言葉を話せないので、ペットショップ店員がこまめに動物を観察し早めに異常に気付き、適切な処置を受けさせられるようにしてあげたいですね。

また、お客様からの質問で多いのが犬のしつけに関することです。

トイレトレーニング、散歩の仕方など、初めて犬を飼い方にとっては分からないことが多いです。お客様が納得するまで、実演を交えながら丁寧に説明できると良いでしょう。

またかわいいかわいいと犬の言いなりになってしまい、犬が自分をリーダーだと勘違いして問題行動を起こすケースがあることを説明することも大切です。

リーダーを筆頭に群れをなす習性の犬にとっては、主従関係をはっきりさせることはとても重要なので、その心構えも伝えられると良いです。

ペットショップで働きながら学んでいくうちに、段々と動物に関する知識が増えていきます。

動物のエキスパートとなっていくことは、ペットショップ店員という仕事のやりがいの一つとなるでしょう。

ペットショップ店員の、お客様に対して感じるやりがい

新たな家族を迎えるお手伝いができる

今までお世話してきた動物を、その先の一生を共に過ごす家族のもとへ送り出すことは、寂しい気持ちもありながら、幸せを感じられる瞬間でもあります。

動物を大切に抱えて帰っていくお客様の嬉しそうな姿を見れる幸せは何にも変え難いものです。

納得し、満足して動物を迎え入れてもらうために、まずペットショップにやってきたお客様がどのような動物を求められているのか把握することが大切です。

・動物と一緒にたくさんお出かけしたり運動したい

・家で一緒にゆっくりできる癒しの存在が欲しい

・あまり毛の抜けない動物が欲しい

・小型/大型の動物が欲しい

など、動物に求めているものはお客様各々全く違います。

またお客様の家族構成や住環境によっても飼える動物の種類は変わってきますので、しっかりヒアリングすることが大切です。

ただ欲しいという気持ちだけで飼ったとしても、その後無理が出てきて結局飼えなくなる、というケースはとても多く、動物にとってこんな不幸なことはありません。

お客様とはいえ、明らかに無理があると思われる場合はしっかりと意見を伝えることも大切になってきます。

お客様のニーズを汲み取り、その動物の性質や性格を加味した上で、お客様が満足できるようなご提案をするのは難易度の高い仕事です。

しかししっかりと知識を持ち、誠実な対応をすることはお客様の信頼を得ることにも繋がります。

動物を、新たな家族として迎え入れた瞬間のお客様の笑顔を見ることができるこの仕事は、大きなやりがいを感じることでしょう。

動物好きな方と関われる

ペットショップに来店される方はまず動物好きな方ばかりだといって良いでしょう。

動物を購入したくて来店する方だけでなく、すでに動物を飼っていてペット用品を購入しに来た方、爪切りなどのケアをしに来た方もいれば、ただ展示されている動物を見に来た方もいるでしょう。

どなたも動物に対し良い感情を持っている方ばかりなので、どんな動物が好きなのか、どんな動物を飼っているのかなど少しお話しするだけでも楽しい時間が過ごせたりします。

お客様と楽しく関わり合いを持つことで、動物を購入するときはこのお店にしようかな、というきっかけになったり、他のお客様を連れて一緒に来店してくれたりと店にとっても利益になるお付き合いができるようになることもあります。

またペットショップは動物を販売すればそれっきり終わりというわけではなく、その後のアフターフォローに力を入れている店舗も多いです。

しつけの悩みや気になるクセなど、獣医師に相談するほどのことではないけど誰かに聞いてみたい、という時に気軽に相談できる人がいるとお客様にとっても安心です。

何かを購入する時だけ丁寧に対応するのではなく、来店された時にはお声がけをしたり、何か不安なことはないかなど確認してみると良いでしょう。

「あの人に話してみよう」「あの人なら話を聞いてくれるはず」とお客様から信頼してもらえることは、大きなやりがいにつながるはずです。

ペットショップ店員の仕事は、動物に関わることだけでなく、お客様との関わりも大切です。

心を込めてお世話をした動物が家族の一員として迎えられ、幸せになる姿を見守れたり、ドキドキしながら来店されたお客様が、その後の人生を彩ってくれる動物に出会う瞬間に立ち会えたりと、大きなやりがいを感じることができるはずです。

ただ、世の中には様々な形態のペットショップがあります。

店舗により動物の環境やお客様へのアプローチ法は全く異なります。

働く前にしっかりと見学をし、自分が納得でき、動物やお客様のために生き生き働いていけるペットショップを探すことが大切です。

コメントは受け付けていません。