・水族館飼育員の苦労を知りたい人
・本当に自分にできる仕事なのか悩んでいる人
動物好きの人の中で、憧れの職業の一つとして水族館で働く水族館飼育員が良く挙げられます。
水族館飼育員は、大好きな生き物を相手にするので、やりがいを感じる人、仕事を楽しんでいる人もたくさんいます。
しかしながら、つらいことや苦労は付きものです。というのも、いくら大好きな生き物でも、毎日淡々とお世話や管理をするのは大変です。実際に働いてみたり、裏側を覗いて見ないとわからない事が多いです。
そこで今回は、水族館飼育員の辛いことや苦労について紹介します。
これから、水族館飼育員になりたいなど思う人は、将来勤務し始めてから楽しみと苦労のギャップに苦しまないために参考にしてみてください。
水族館飼育員が感じる苦労やつらいこと
冒頭にも書いた通り、実際に働いてみたり、裏側を覗いて見ないとわからない事が多いです。ですので、今回は4つほど、つらい事・苦労する事をご紹介します。人によってはこういった内容もやりがいの1つと捉える方もいますので、ご参考までに読んでいただけると嬉しいです。
覚えることが多いこと
飼育員は、とにかく覚えることが多いです。
水族館に行くとよくペンギンをみるかと思います。
私は、ペンギンたちをみて、どのペンギンも同じにみえます。区別がつきません。
あなたもそうではないでしょうか?
ですが、飼育員さんは、名前から個体ごとの好きな食べ物まで、すべて覚えています。なぜ覚える必要があるのかというと、個体ごとに食べ方が違うからです。
あるペンギンは、魚を頭から飲み込みますが、他のペンギンは、魚のお腹から飲み込みます。また、魚の種類などにより好き嫌いもあります。
ペンギン以外の展示動物も同じく、それぞれ個体ごとに個性があります。
すべての展示動物を管理するため、きちんと食べる事ができるようにするために、覚えることはとても多いです。
展示動物たちが何を考えているか正確にはわからない
ペンギンや魚といった展示動物たちも人と同じように多くのことを考えているはずです。
例えば、不機嫌なときというのは、我々ヒトにもあるのできっと展示動物にもあるはずです。
ですが、彼らは当然ながら言葉は話せないため、どうしてほしいか理解するのに苦労します。
いつもならストレスのかからない作業をしていても、たまたまとあるタイミングでは展示動物にストレスをかけているケースもあります。繊細な展示動物たちにストレスをかけないよう、水族館飼育員は、注意深く展示動物たちの様子を観察する必要があります。
生き物の死に対峙することも少なくない
「死」は、多くの方がつらいと感じる出来事の一つですよね。
飼育員は、展示動物である生き物たちの面倒を日々みるので、突然の死に直面してしまうことも少なくありません。
必ずしもそうでないことも多いですが、自分の力不足を感じ、責めてしまう人もいます。展示動物たちの死がもし続いたら…と考えると、精神的にタフでないといけないですよね。
生き物たちに少しでも多く、展示動物として幸せな時間を送ってもらうために、飼育員さんは、日々努力していますが、時には「死」と対面しないといけません。
思い通りにはならない
言葉が通じない動物を相手にするのでどうしても思い通りになりません。
ペットを飼ったことがある人なら経験があると思います。
トイレを掃除して直ぐに、おしっこをされてしまうこともあるでしょう。ましてや、トイレの位置を覚えずにあっちやこっちでしてしまったり。
また、例えば、病気になってしまったら、すぐに対応しなければなりません。1日のスケジュールが予定通りにいかない事が大半です。
展示動物たちを相手に自分の思い通りにいかずイライラしてしまうことも多くあります。
水族館飼育員にはつらいことだけではない
今まで、水族館飼育員のつらいことや苦労することを話してきました。
つらいことや苦労が絶えない職場のように感じますね。しかし、水族館飼育員は、そういったことも承知の上で就職・勤務しています。
それは、自分の大好きな生き物たちについて多くのことを学べること。
そして、日々の変化や成長を一番そばで見守れるのも水族館飼育員の特権であり、他では得られない経験・体験です。つらいことや苦労は確かにありますが、それ以上に他には変えがたいやりがいがあるのは間違いありません。