繁殖の専門家!家畜人工授精師の仕事内容とは?

この記事はこんな人向け!
・家畜人工授精師に興味がある人
・家畜人工授精師の仕事内容を知りたい人
・酪農に興味がある人

家畜人工授精師は、家畜への人工授精実施をおもな仕事とする職業です。

農家などの依頼主の元に向かい、対象となる家畜の体調確認をおこなったのち、家畜の人工授精実施に着手します。

また家畜人工授精簿や繁殖台帳への内容記載といった、家畜の人工授精に伴う事務業務も家畜人工授精師の責務です。

家畜人工授精師の仕事内容とは?

家畜人工授精師の仕事内容がどういったものかを、順を追って解説していきます。

家畜の人工授精が業務の要

牛の場合は1頭につき年1回、豚の場合は1頭につき年2~3回が理想的な出産回数とされています。

家畜への人工授精は、家畜人工授精師の要ともいえる業務内容です。人工授精をおこなうことで、家畜の生産数を一定に保つ効果があります。

家畜に人工授精をおこなうまでの流れ

農家などから依頼を受け、家畜の様子を確認したうえで、人工授精を実施するのが、大まかな業務の流れといえます。

牛の場合、人工授精を実施する前の体調確認には、直腸検査をおこなうのが一般的です。直腸に手を入れ、卵巣や子宮の状態を確認します。人工授精が可能な状態であるかどうかを正しく見極めることも、家畜人工授精師の手腕が試される局面といえるでしょう。

牛の人工授精は、精液を注射のような注入器にセットし、メスの子宮に入れる方法が代表的です。使用する精液は、乳量の増加や肉質の向上など、農家の要望に合わせて選択します。

家畜の人工授精に付随する事務業務もおこなう

家畜人工授精師は、家畜の人工授精に加えて、それに付随する事務業務もおこないます。

家畜人工授精簿、繁殖台帳など各種帳簿への記録、授精証明書の発行などが、事務業務の代表例です。

家畜人工授精簿には、家畜に実施した人工授精の内容を記録します。人工授精をおこなった日付のほか、家畜の番号や農家名、使用した精液の略号などがおもな記載内容です。

繁殖台帳とは、家畜に繁殖治療をした際に記すもので、直腸検査の前に前回の状態を確認する時などに活用されます。

授精証明書は、授精したオスとメスについて証明するものです。このほか、血統を登録するための業務もおこないます。

いかがでしたでしょうか。家畜人工授精師は、繁殖に携わる専門職です。仕事内容は、専門の技術を生かした、畜産業界にとって貢献度の高いものであるといえるでしょう。

コメントは受け付けていません。