動物飼育員の勤務時間はどうなっている?継続には自分の計画が大事!

この記事はこんな人向け!
・動物飼育員に興味がある人
・動物飼育員の勤務時間について知りたい人
・動物園などで働きたい人

動物飼育員として働くためには勤務時間について気になる人もいるでしょう。動物飼育員は動物の世話をするのが主な仕事なので、勤務時間は動物に合わせて行う必要があります。

生き物が好きな方であれば動物に関われるので勤務形態に関してはあまり気にしない人もいるでしょう。しかし、動物飼育員は体力も必要になる仕事なので、勤務時間を含めた内容について確認しておくことも大事です。飼育員の仕事形態と時間について紹介しましょう。

動物飼育員の勤務体系の種類とは?

動物飼育員の勤務体系の種類について確認しておきたい人もいるでしょう。動物飼育員の勤務体系は公立と民間によって特徴に違いが生じることもあります。どのような特徴があるのか内容をそれぞれ紹介しましょう。

公立の動物園や水族館

公立の動物園や水族館の場合は公務員としての立場で働くことになります。そのため、基本的に定時通りで働くことになるため8時間労働です。動物を相手に仕事をする飼育員ですが、働く際は割と融通が利きやすく、自治体が運営していることもあるため、働き方に関していろいろな対策も行われています。

しかし、忙しい時期になれば労働時間が8時間以上を超えることもあり、土日などの休日はお客さんも多く入館するため、休日は流動的になりやすい特徴もあります。また、公務員なので採用されるまでの審査も民間と比べると難易度が高めだと認識しておきましょう。

民間の動物園や水族館

民間の場合は動物飼育員の体系に違いが生じます。民間は公立よりも開園時間が長く設定されているため、シフト制を採用していることが多いです。基本的に早番と遅番として割り当てられており、勤務時間は基本的に8時間労働となっています。ただ、民間の場合は動物園の経営方法によって夜遅くまで仕事をしてもらうことがあります。

その場合は残業も何時間か行わなくてはならず、時には宿直しなくてはいけない可能性もあるでしょう。さらに、ゴールデンウイークや夏休みのときはお客さまが多く入館する時期になるため、かなり忙しくなる可能性も生じます。そうなると労働時間が長くなる可能性もあるため、公立と働き方が違う点について注意しておきましょう。

動物飼育員が働く際の1日の勤務内容とは?

飼育員として働く際はどのような勤務になっているのか確認したい人もいるでしょう。飼育員としての業務はいろいろあるため、1日の労働は基本的にハードな内容となっています。飼育員の働くスケジュールについて内容を紹介しましょう。

午前

まず、飼育員は朝早く出勤しなくてはいけないことが多いです。大体7:00〜7:30ごろには出勤して、仕事に取り掛かれるように準備しておく必要があるでしょう。

制服に着替えた後は動物たちを見回りして健康に異常が無いのか確認して、園舎の掃除やエサやりなどを行って開園に備えます。大体9:00ごろが動物園の開始時刻になっているので、動物たちを寝室の部屋から出して展示スペースへと移動させていきます。

来園してくれたお客さまには元気にあいさつをして出迎えをすると共に、入場への切符売りをしたりチェックしたりして作業を行います。担当ごとに作業は変わってきますが、もしショーに出るなら事前にリハーサルをしておくこともあるでしょう。

担当している動物のショーの訓練や使用する道具の確認、動物の健康状態の確認をします。もし、午前中にショーが始まるなら、それに備えてお客様を楽しませるようにします。11:00くらいになれば再度動物のエサやりを行うことが多いです。

エサやりは担当している動物によって変わってきますが、大型であれば大量に必要となります。例えば、インドゾウだと1日に100キロほどのエサを食べるため、エサの準備はもちろん、片付けなどもかなり大変です。エサやりは時間もかかることが予想されるため、体力も必要になってくるでしょう。

午後

午後になれば昼休憩が入ります。大体時間的には1時間ほどもらうこともできますが、お客さんが多い時期など忙しいときは休憩時間が短くなることもあります。休めるときに体力を回復しておくようにしましょう。13:00ころになると、アトラクションやショーを行うこともあるでしょう。

園内でアトラクションがあるなら説明やガイドなどを行ってお客さんの質問に答えたりする必要もあります。ショーがあるなら、午前中と同じく訓練や動物の状態チェックなどをして備えておくようにします。ある程度、接客をする機会が減ってくれば事務仕事を行う必要もあるでしょう。

事務仕事は主に書類整理を行ったり、イベントの企画や準備、運営など行ったりします。事務所で書類やスケジュールの確認を行うのは。大量の場合もあるため、ある程度効率よく行わなければ次の仕事に差し支えることも予想されます。

17:00くらいになれば動物園も終了時刻になるため、お客さんへ閉園のお知らせを行って、誰も残っていないか確認しましょう。その後は、動物たちを展示スペースから寝室へ戻して再度エサやりを行い、食べ残しがないか観察して体重測定などの健康チェックも行います。

その後にスタッフ全員でミーティングを行い、業務日誌をつけて仕事を終えることができます。大体全ての業務を終えてミーティングまで行うのに17:30〜18:00くらいになるはずです。ただ、忙しい時期になれば残業などもあって少し時間が長くなることもあるでしょう。

動物飼育員として働く際に確認しておくべきポイント

動物飼育員として働く際はポイントも押さえておくことが重要です。1日の働き方も確認しておくことが大事ですが、どのような勤務になるのか知っておくなら自分に合う働き方なのか分かることでしょう。ポイントは以下の点となるため解説しましょう。

休日は平日になることが多い

飼育員の場合は公立でも民間でも休日は基本的に平日になることが多く、土日や祝日は出勤になると認識しておきましょう。動物園や水族館の来客が多いのは基本的に休日なので、その間は人員も多く確保しなくてはいけません。

さらに、ゴールデンウイークや夏休みの時期など、大勢のお客さんがやってきそうな時期になると連続で出勤になることもあり、連日で忙しく働かなければいけないこともあります。そのため、時期によってはまとまった休みを取るのが難しいことがあると覚えておきましょう。

ただ、普通の時期であればスタッフ同士で調整しながら休みを取ることができ、有給休暇も使用して連休を取ることも可能です。多くの動物園では週に1度の休園日を設けているところもあり、年末年始の場合は休日にしていることもあります。そのため、休みは忙しい時期以外なら比較的取りやすいとも言えるでしょう。

残業時間は多くはない

飼育員は状況によっては残業しなくてはいけないこともあります。動物が体調不良を起こしたときや出産のとき、またイベント準備などがあれば少し残って仕事をしなくてはいけません。イベントはそこまで残業が長くなることはなくても、体調不良や出産の場合は状況によって長くなることがあることを意識しておくべきです。

また、ゴールデンウイークなどによって忙しい時期になるなら、営業時間を延長することもあります。その場合は1人1人の従業員の労働時間が長くなることもあるため「残業がある」と思っていた方がいいでしょう。

さらに、動物は生き物なので急に異変を起こすこともあります。その場合は急な残業が発生することもあるため、予想外に仕事時間が長くなることもあります。急な残業が出ることも意識しながら臨機応変に対処できるようにしましょう。

場合によっては夜勤もある

飼育員は働く場所によって夜勤もあります。公立の場合は公務員ということもあるため、夜勤で働くことはあまりないですが、民間の施設の場合は夜勤や宿直を行うこともあるため、昼勤のみというわけにはいかないこともあります。

ただ、夜勤の場合は病気の動物がいるときのみや出産を控えている動物がいるときのみなど、条件が付きとなっていることもあります。働く動物園や水族館によって夜勤の制度は違いも生じることがあるため、働き方にこだわりがある場合は昼勤のみのシフトにできるのか確認しておくことが大事です。

休日もセミナーの参加などを行う場合もある

飼育員の場合は休みを利用して勉強を行うこともあります。例えば、セミナーや勉強会に参加して動物の研究を行うこと、また情報交換をして新たな知識を吸収することなどです。

また、遠方の動物園に行って動物や運営方法を見学することもあるため、休日でも実際は仕事をしているようなこともあります。飼育員の場合はマニュアルなどがないため、常に良い方法を模索するために休日をレベルアップの機会とみなして学習に費やすこともあります。

働き方を考えてみよう

飼育員の1日は割とハードなスケジュールになることもありますが、やりがいを感じることができる仕事です。向き不向きは出ることがあったとしても常に動物と接することができるため、生き物が好きな人は飼育員になることを考えてみましょう。

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